Arch LinuxのGUIインストーラであるALG(Arka Linux GUI)を試してみました。
https://github.com/arch-linux-gui/alg-releases

Welcomeアプリ(alg-welcome)とOSインストーラ(calamares)で構成されているようです。
Calam-Arch-Installerのようにインストール中にデスクトップ環境を選択することはできないようですが、インストール時やインストール後に日本語が表示されるのは便利ですね。

公開されているメディア

https://sourceforge.net/projects/arch-linux-gui/files/

Folder File Date Size
beta-iso/ alg-plasma-2025.03-x86_64.iso 2025-03-05 3.0 GB
experimental-editions/ archlinux-gui-zen-2022.07-x86_64.iso 2022-07-07 2.5 GB
virtualbox-preview/ Arch-Linux-GUI-KDE.ova 2021-01-09 4.3 GB
/ alg-plasma-2024.08-x86_64.iso 2024-08-25 2.8 GB
/ alg-gnome-2024.08-x86_64.iso 2024-08-25 2.7 GB
/ alg-xfce-2024.08-x86_64.iso 2024-08-25 2.3 GB
/ alg-plasma-pure-2024.08-x86_64.iso 2024-08-25 2.0 GB
/ alg-gnome-pure-2024.08-x86_64.iso 2024-08-25 1.7 GB
/ alg-xfce-pure-2024.08-x86_64.iso 2024-08-25 1.5 GB

私はGNOMEを利用するのですが、alg-gnomeとalg-gnome-pureでは以下の違いがありました。

  • alg-gnome
    https://github.com/arch-linux-gui/alg-gnome/blob/master/packages.x86_64
    Firefox、LibreOffice、VLC、nvidiaなどのソフトウェアがインストールされる
    AURヘルパーのparuがインストールされる
    拡張機能(Apps Menu、User Theme)が有効になっている
    アイコン(tela-circle-icon)や壁紙(archlinux-wallpaper)がカスタマイズされている
    インストール時、インストール後の日本語表示(noto-fonts-cjk)に対応しているが日本語入力はできないっぽい
  • alg-gnome-pure
    https://github.com/arch-linux-gui/alg-gnome-pure/blob/main/packages.x86_64
    GNOME標準のソフトウェアがインストールされる
    日本語フォントは自分でインストールする必要がある

利用 (alg-gnome-pureの場合)

  1. Welcomeアプリ

    Update Mirrorlist (Japanを選択)

    Update System
  2. 日本語フォントのインストール (インストーラの日本語表示用)
    スーパーキー + Aを押下してアプリケーション一覧からTerminalを起動 
    sudo pacman -S noto-fonts-cjk
  3. Arch Linuxのインストール
    WelcomeアプリでInstall ALGを選択
    自動ログインにしておくと便利
  4. 日本語フォントのコピー (初回ログイン後の日本語表示用) 
    mkdir /tmp/calamares-root-*/home/*/.fonts/
    cp /usr/share/fonts/noto-cjk/*.ttc /tmp/calamares-root-*/home/*/.fonts/
  5. シャットダウン
  6. インストールメディアの取り外し
  7. 起動
  8. 鍵の更新 (時間がかかる) 
    sudo pacman -S archlinux-keyring
    sudo pacman-key --refresh-key
  9. アップデート 
    sudo pacman -Syyu
    sudo pacman -S noto-fonts-cjk