Windows 8 のブートマネージャからAndorid-x86 を起動する環境を、できるだけWindows 環境でできる手段で構築してみました。Andorid-x86 を起動する際にはGRUB がチェインロードされるような表示になります。Windows 8 のブートマネージャはタッチスクリーンが有効なので、キーボードを使わないで起動するOS を選択できますね。(ご質問いただいたので考えてみました)

  1. Windows 8 のインストール
    Windows 8 をインストールします。私の環境では、以下のようなパーティション構成になりました。
    第1パーティション(/dev/sda1) ntfs
    第2パーティション(/dev/sda2) ntfs Windows 8

  2. Andorid-x86 のインストール
    Android-x86 をWindows 8 のインストールされているNTFS パーティションにインストールします。もちろん、別のパーティションにインストールしても構いません。
    インストール先: /dev/sda2
    フォーマット: しない
    GRUB: インストールしない

  3. GRUB4DOS のダウンロード
    http://sourceforge.net/projects/grub4dos/files/GRUB4DOS/ からgrub4dos-0.4.4.zip をダウンロードして、ZIP内の以下の4つのファイルをC:\ に展開します。

* default


* grldr


* grldr.mbr


* menu.lst
  1. GRUB4DOS の設定
    GRUB4DOS でAndroid-x86 を起動できるようにC:\menu.lst を編集します。
C:¥menu.lst
timeout 3
default /default

title Android-x86 4.2.1 on /dev/sda2
root (hd0,1)
kernel /android-4.2-20121205/kernel root=/dev/ram0 androidboot.hardware=android_x86 acpi_sleep=s3_bios,s3_mode SRC=/android-4.2-20121205 DATA=
initrd /android-4.2-20121205/initrd.img
savedefault

title Android-x86 4.0.4 on /dev/sda2
root (hd0,1)
kernel /android-4.0-RC2/kernel root=/dev/ram0 androidboot.hardware=tegav2 acpi_sleep=s3_bios,s3_mode SRC=/android-4.0-RC2 DATA=
initrd /android-4.0-RC2/initrd.img
savedefault

※ 1番目のディスクの2番目のパーティション番号は(hd0,1) のように番号を-1した値になるので要注意です。
※ 複数のバージョンを切り替えたい場合は複数件登録します。ただし、この起動の切り替えはタッチスクリーンが使えません。
※ タイムアウト時間は好みで秒数を指定します。0にするとGRUB4DOSの画面が表示されなくなります。

  1. Windows 8 ブートマネージャにGRUB4DOS を登録
    コマンドプロンプトアイコンを右クリックして、「管理者として実行」します。
> bcdedit /create /d "Android-x86" /application BOOTSECTOR

上記コマンドで表示された値{☆}を以下のコマンドで使います。

> bcdedit /set {☆} device partition=C:
> bcdedit /set {☆} path \grldr.mbr
> bcdedit /displayorder {☆} /addlast

ちなみに一旦別のブートローダにしてしまった後にWindows 8 のブートマネージャに戻すには、コマンドプロンプトアイコンを右クリックして、「管理者として実行」して、以下のコマンドを実行します。

> bcdboot C:\Windows